「つくりながらも考える」柔軟さ

家づくりは、すべてを最初に決めなければ動き出せないというものではありません。
現物が形になっていく過程で、住まいの理想像に新たなイメージが湧いてくることもあるでしょう。住まいを構成するさまざまな要素を俯瞰で見ながら、「つくりながらも決めていく」柔軟さも必要と私たちは考えます。

たとえば、工事が進む中でも、窓の位置を少し動かせば自然な視線の抜けをつくり、より優れた眺望を得られるという状況もあり得ます。全体的な収まりを把握していればこそ、変更可能な範囲を踏まえた判断ができます。

最初に当社に相談に訪れた時点で、間取りやデザインへの希望がかなり具体化されている方がいれば、「住みたい家のイメージはあるけれど、どう伝えていいか分からない」という方もいます。多くの方にとって家づくりは人生初の体験である以上、むしろ後者が当たり前かもしれません。

私たちはお客様に「ここはもっとこうしておけばよかった」という後悔を、新居に移った後で感じてほしくないのです。

たとえばそんなひと言も、私たちにとっては貴重な情報です。

だから、つくりながらもより良い未来の住まいを目指し続け、 「この部分はもうちょっと低くしてみましょう」と提案することもありますし、 反対にお客様からの「ここの色、プランより少し明るい感じにできますか？」などの相談にも可能な限り応じています。そして、お客様とそうしたコミュニケーションがとれる信頼関係づくりを、私たちは何より大切にしています。